あいますにあいます

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2009年 12月 23日

1時間SS書きました。

お久し振りです。小六です。

最近ついったー上で恒例となりました企画、「1時間m@ster」(企画主:島原薫様)に参加させて頂きました。
お題は「神様のバースデイ」となります。

僕は基本的に遅筆の感が否めない部類なので、こういう企画はとてもためになります。
ベタなネタなくせに構成を考えるのに30分かかった僕をお許し下さい。

それでは、以下SSとなります。









「あ、雪だ」

ふと空を見上げると、ひらりと雪が降っていた。
そういえば今年はホワイトクリスマスになる予定だと、朝のニュースで言っていたような気がする。
12月の街はもうクリスマス一色で、きらびやかなイルミネーションは白い雪を微かに色づける。
そっと手を前に差し出すと、音もなく雪が掌の上に落ちた。
じわりと掌の上で溶けてゆく雪の一片をながめながら、私は白い息を吐いた。

  そうか、もうクリスマスなんだ



  ――― MY Happy Χm@s ――――



携帯が鞄の中で震えているのに気付いて、携帯を取り出して画面を見る。
画面には新着メールが何通も届いているのを確認して、私は再び携帯を鞄に入れた。

今日は世間一般で言ういわゆるキリストの誕生日で、恋人達がプレゼントを渡しあう習慣となっているらしい。
小鳥さんは「クリスマスなんて都市伝説よ。クリスマスなんて既に私の中で爆発したんだから」とかなんとか言って、仕事中にも関わらずお酒を飲む始末である。
あの時は残業だったからいいけれど、今日は流石にそれをやったら律子さんあたりに怒られるんじゃないのかな。
そんなことを思いながら、私は冬の街を歩いた。

みんなに上げるクリスマスプレゼント、何がいいかな。

商店街はいつになく賑やかで、まるでクリスマスがお祭りか何かのような盛況ぶりだ。

ケーキなんか買っても、どうせ春香ちゃんがプロ顔負けのケーキを作ってくるだろうし
気のきいたプレゼントを考えようとしても、どうせ千早ちゃんや律子さんあたりはとても気のきいたものを選んでくるだろうし
い、一発芸は…きっと真ちゃんや亜美ちゃん真美ちゃんあたりが何かするんじゃないかな

私は一体何をプレゼントすればいいんだろう。
私なんかが考えるプレゼントなんて、たかがしれてる。
はぁ、私は肩を落としてため息を吐く。積もる憂鬱は白く空に溶けてゆく。

結局私は帰り道の商店街でどこにでもあるプレゼントを買い込んだ。
プレゼントの入った袋を持つ手がどことなしか冷たい。

プロデューサーは、一体何をしてくれるんだろう?

ここ最近は忙しくなって、めっきり会話することも少なくなってしまった。
今プロデューサーの姿を思い返すと、パソコンの前で必死に何やら作業をする姿しか思い浮かばない。

そうこうしている間に、事務所についてしまった。
事務所の窓からはクリスマスツリーが見えて、暗い部屋からはてっぺんの星がピカピカと瞬いているのが見えた。

もう一度ため息をついて、私は事務所のドアノブに手をかける。


  サンタさん、サンタさん、もし私にプレゼントをくれるなら


事務所のドアを開ける。暗い部屋、私は照明をつけるために慣れた道筋を歩く。

瞬間。いくつもの破裂音が私の周りから響いて、その少し後に照明がついた。
ちなみに私は照明のスイッチをつけていない。


何事かと思って、破裂音に驚いてつむった目をおずおずと開ける。
目を開いた先には、見知った仲間達。


「ハッピーバースデイ!雪歩!」


若干ぽかんと口を開ける私、メリークリスマスじゃなくて、ハッピーバースデイ。


  ああ、そうだ。今日は私の誕生日だ


そんなとても当たり前のことに私の顔はにやけてしまう。

「おめでとう、雪歩」

後ろから頭を撫でられたと思って後ろを振り向いたら、笑っているプロデューサーさんがそこにいた。

「あー。なんだ。世間はクリスマスだけどさ、俺たちにとっちゃ今日はお前の誕生日なんだよ」


  生まれてきてくれて、ここにきてくれてありがとな


照れ臭いのか、プロデューサーは私の方から目を逸らしてそう言った。

ありがとうを言いたいのは私です
そう言いたかったけれど、とてもとても嬉しくて、私はえへへと笑ってそれに応えることにした。


  ハッピーバースデー!私!






おしまい 
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by 6showU | 2009-12-23 23:32 | SS


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